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このごろの岩渕シェフ、春も近し。



いやぁ、ね、取り立てて何をいうつもりはないのです。
髪型のコスプレは彼の趣味、といいますかもうアイデンティティといえます。
今回の断髪式も急に決まりました。
前夜“なつや”の常連さんからのリクエストがあったからです。
「岩渕さん、そろそろ新しい髪型見たいなー。それとももう出来てるんじゃない?」
やめて下さいよーと言うシェフはまんざらでもないまなざし、意味ありげな笑みを口元に残してうつむいたりしています。
見せてよーというお客、何にもないですよーと引っ張るシェフ。
こんな会話が飛び交う居酒屋は、ようするにヒマなのですね“なつや”。
(ぼくも経験がありますが、気に入った居酒屋はつぶれない程度に、ヒマなほうが常連としては居心地の良いものです。)
翌日あらためて見るとなるほど、そろそろ切り頃に髪が伸びている。
このところ雨続きだった天気も今日は少し回復模様、空には青いところも見えている。
言葉だけ嫌がるシェフを、言葉だけでなだめ、すかし、ちょっぴり脅す、いつものお約束を経て屋上に上がります。
手にはバリカンと石垣市指定の“燃やすものゴミ袋”を持って。
自ら上半身裸になったシェフ、寒いですよエンドウサーン!
薄い胸板をつつむ運動不足の細い腕見ると、雇用主としてはちょっぴりやるせない気分になるのだけれど、彼のお腹は十分過ぎる栄養過多を物語っている。
(ちなみにシェフは、自称サーファーです、あの腕でどうやってパドリングするのだろう)
髪のデザインと写真はぼくの役割です。
これがなかなか難しい、何しろやり直しがきかない。
しばし被写体を吟味する気持ちでシェフの頭を凝視するも、ついあまりのばかばかしさに笑いがこみ上げて考えがまとまらない。
五十前後のおやじ二人が亜熱帯の石垣島のビルの屋上で、裸でゴミ袋かぶって髪を切っているのである。
普通に考えて今時の日本の景色ではない。
シェフの顔を見ていたら疲れたので、ふっと目を外したら、目の前のホテルピースランドの窓からこちらを見ている顔がいくつか。
あの方達はどんな思い出を石垣島から持ってかえったのだろう。

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