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成底のオジー。



意外なことだけれど、石垣島でネイティブ・ウチナー・オジーと話せる機会は思いのほか少ない。
理由はいくつか考えられるが年寄りがよく働く沖縄では、オジーといえども何かしらの仕事を持っている。
海人であれば海の仕事であり、農業であればたいていの場合キビ作りが多い。
黒牛の生産を兼業している場合もある。
朝から夕方までオジー達はそれぞれの持ち場から出て来ることは無い。
ネイティブ度が高ければ高いほどその傾向は顕著で、一般の観光客や島に移住してまだ日の浅い人の目に触れる機会は少ないことになる。
その中にあってこの成底のオジーは貴重な存在といえる。
生まれも育ちも石垣島の中でも、最も保守的と言われる“宮良地区”。
そんな生粋のネイティブ・ウチナー・オジーでありながら、考え方はかなりリベラルだ。
こうみえても成底のオジーの職業は、宮良川でのカヌーツアーのガイド。
ネイティブ・ウチナー・オジーが、観光業に付くことは石垣では少ない。
石垣島でたくさん出会ったという人もいるかもしれないけれど、たぶんネイティブ・ウチナー・オジーではないのです。
たとえば僕ですが成底のオジーが経営する石垣島観光で、ときどきカヌーのガイドをさせてもらっている。
内地から観光で訪れた人にはパッと見た目、オジーも僕もどちらも変わりなく見えるかもしれない。
でも僕はネイティブではない、残念なことに。
石垣島の観光業のほとんどは僕のような、内地から島に移住した“島ナイチャー”が担当している場合が多い。
シャイな島のオジーにとって日々変わる観光客の、要望に合わせてガイドするのは大変なストレスを伴うのだ。
成底のオジーがガイドする宮良川のカヌーツアーは、単にカヌーから自然を観察するという域を越えた楽しみがある。
成底オジーが昔から馴れ親しんできた宮良川や海やマングローブの変遷を、そこに子供だった頃のオジーが遊んでいるような身近さで伝えてもらうことが出来る。
もちろん会話は標準語にだいぶ近いので安心を。
せっかくネイティブ・ウチナー・オジーなのだから“島くとぅば”がよいですか。
でも無理です。
僕も時々成底のオジーとオバーが、口論しているのを聞く機会があるけれど、まったく解釈不能なことが多い。
オジーのウチナーグチは五分会話を聞いていても、知ってる単語が一つも出てこないことはしばしばある。
それでも“島くとぅば”が聞きたければオジーに頼んでみよう、きっとあなたが女性なら気さくに応えてくれるはずだ。


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