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川平でシエスタ。



安定した強い南からの風が吹いている。
今日で一週間吹き続いているかーちばいは明日も衰えそうにない。
波高予想は2.5メートルと高いが、昨日は石垣島の北側に位置する川平に釣りに出た。
波は高いが川平へは追い風になるので往路に不安は無い。
案の定於茂登山が屏風の役割をしてくれているので、川平、米原方面はうねりも無く海面は穏やかだった。
夕方7時頃まで釣りをして、昨晩は“千夏”を川平湾に停泊させることにした。
向かい風の海上を夜進むより、川平湾に停泊させて車で陸路を移動した方が翌日も楽だし、燃料も消費しないで済む。
ただ一つ問題なのは、日本百景の川平湾には岸壁が無い、砂地にアンカーを打って係留させなくてはならない、ここに一つの悩みが生じる。
海は満ち引きをするので絶えず水に浮いている場所は深い、岸までは泳がなくてはならない。
岸にギリギリまで近づけると泳がなくてすむ代わりに、潮が引いた時船は砂地に座礁する形になる。
まーまー魚が釣れた昨日、泳いで岸まで魚を運ぶ術が無かった、座礁覚悟で岸に近いところに停泊した。
船そのものは砂の上に座礁してもあまり問題は無い、ただ潮が退いている時間船が出せないだけだ。
今朝の満潮は午前4時56分、この時刻に川平に行けば何も問題なく船は沖にこぎ出すことが出来る。
とはいえ居酒屋“なつや”もあるのでそう早くは起きられない。
つぎの干潮は12時20分、いつの瞬間まで“千夏”が水に浮いているか、その読みが睡魔と釣りをしたい欲求の狭間だ。
僕は午前九時半と読んだが、はずれた。
送ってくれた車は仕事があるので市内に帰ってしまった、潮が満ちるまで黒真珠売り場の駐車場で待つことになった。
青い空に雲が早く流れている、次々にやって来る観光バスのお客さんにはまたとない沖縄の空が広がっている。
何もしないというのもつらいが、いまさら砂浜で釣りをする気分にもならないので、駐車場の奥にある川平湾を案内する看板の裏で寝ることにした。
駐車場から川平湾を見渡せる高台への案内板であるが、ここの日陰が気持ち良さそうだった。
芝生も近くにあったのだけれど、僕は虫が苦手なので看板を支えるコンクリートの方が、ベンチの様でありがたかった。
釣り竿を看板の裏に立てかけ、さんぴん茶のペットボトルを枕に横になると、山を伝わって来た風が海面で冷されるのだろうか、ときおり冷蔵庫を空けたときのような冷気がここちいい。
こんな日も有っていいのかもしれない、開き直ることに決めたら本気で睡魔が襲って来た。
自分のいびきで目が覚めはじめると、横の道を高台に向かう人達の会話が聞こえて来た。
「マーマ、だれかねちぇるよ。」
「りょうしの、おじちゃん、おひるねしてるんだね、昼は暑いからね、おやすみだね」
「ふーん」
・ ・・・・・・
「だめだよ!タケシ、そんなの撮っちゃ」
「いいんだよ、こういうのが、なんかオキナワって感じじゃん。」
・ ・・・・・・・
船が動いたのは午後四時でした。
明日も観光客のためにあそこで寝てやるか。

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