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谷口 譲



谷口 譲 1958年 大阪生まれ

沖縄本島在住二年、石垣島在住半年のフォトグラファー。
三ヶ月前お客として”なつや”に初めて来店した。
その時の印象を今振り返ってもよく思い出せない、カメラは所持していなかったと思う。
Mcのノートパソコンを持って飲みながら見ていた、かすかな記憶しか無い。
そんな仕草がフォトグラファーといえばそう見えなくもなかったけれど、石垣島に来るダイバーの中にはかなりマニアックな人も多く、プロ顔負けの機材と知識を持ち合わせている人が多くいる。
その意味でその時特別な印象は受けなかった。
忙しい時間に居酒屋スタッフとしてはなるべく“そのての輩”とは、関わらないよう心掛けている。
“話したい”“自慢したい”モード満々な“一人”の彼らに、つい話しかけようものなら、カメラの自慢からパソコンの知識、はては今までに潜った世界の海の自慢と写真を見せられる“ハメ”になる。
そしてマンタの写真を見せながら、必ず言う台詞は “いろいろ潜ったけれど、石垣はまーまーかな”。
石垣島で飲み屋をしていると、アマチュアダイバーが撮影したマンタの写真を見せられて批評を迫られることは、飼い犬の写真を見せられるよりつらい。
谷口氏にははなはだ失礼だけれど、正直に言ってしまえばそんな印象だった。
氏がフォトグラファーと知ったのは、二度目の来店のときだった。
前回同様一人で訪れた氏はカウンターに席をとると、いつしか隣の“なつや”常連のお客と意気投合していた。
どんな話の流れだったのだろう、常連のお客は氏になにか仕事の依頼をしたらしい。
常連のお客は氏を僕に紹介してくれ、そして僕もかつて写真をやっていたと伝えた。
石垣島には有名無名を問わす多くの著名人が来島する。
こんな場面が個人的には一番面倒くさいスチエーションだけれど、ここは氏に失礼の無いよう対応するしか無い。
話に変化が生まれたのは閉店も間近になり、氏のボトルも空きかけのころだった。
“マスター、マスターさぁー、露出計ってどう使うのか、知ってるぅー”
相手は酔ってるとはいえフォトグラファー、この質問の真意が測れないでいた。
試されているのか、バカにされているのか。
“いやね、貰ったわけですよ知り合いにね、露出計っての”
“でも僕、カメラのオートでしか撮影しないからいらないでしょ、だから解んないわけねガァハハア”
ひょんなことから氏は那覇での仕事を全て引き上げて、今僕の押し掛けアシスタントをしている。
焼き鳥屋とうみんちゅうをしている“元カメラマン”から何を獲ようとしているのか、不思議な人である。


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