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”千夏”修理。

連休を前にして愛艇“千夏”がオイル漏れを起こした。
エンジンにいくらオイルを入れても、一回走ると空になってしまう。
何時かちゃんと点検しなくてはと気にしていたのだけれど、オイルを足せば走るのでそのままにしておいた。
オイルは海には流れず船の底に溜まるだけなので、上手につきあってこの連休を乗り切るつもりでいた。
島の修理屋さんは声をかけて、半年経っても音沙汰がないなんてことは日常茶飯事。
しかもこの時期島はどの船もフル稼働で、みんな何かしら小さな問題を抱えていてもも、経験でうまく船とつきあっている。
忙しい修理屋さんがにわかうみんちゅうの船のために、時間を都合出来ないとしてもあたりまえだ。
そんな話をしていたら店の常連の“ヤッさん”が、船を見てくれるという。
“ヤッさん”はそのスジと呼ばれる社会から、それなりに足を洗った、元そのスジの人。
いまはちゃんと整備士の免許を持ったバリバリのエンジニアだ。
“エンドウちゃん、そんなんやったら、いつでも見てあげますがな、みずくさい”
“本当ですか、ありがたいなぁ、いつ船上げましょう”
修理には船を陸に上げなくてはならない。
今回の修理は港に船を浮かべたままでも出来るのだけれど、ヤッさんは船に弱く薬を飲んでも船酔いをしてしまう。
ヤッさんとの付き合いももうすぐ一年、今では“みずくさい”といわれても”素直”に聞ける。
修理予定日を悪天候だと予想したヤッさんは、前夜深酒をし修理は二日遅れた。
約束の午前九時に船のところに行くとすでにエンジンルームのカバーは空けられ、つなぎの上半身を腰に縛ったヤッさんがいた。
“エンドウちゃん、なにをしてますのや、はようしないと日が暮れますがな”
“千夏”が港にあがっているのを見つけた知り合いが、野次馬のように集まって来てあそこも悪いここも修理しろと親切に教えてくれる。
その都度僕は木田商会に車を走らせ、言われた部品を買いに走る。
エンジンルームの中からヤッさんが必要な部品を船上の僕に指示をする。
“何ミリのボックスレンチと、シリコンと銅ワッシャーとメガネレンチや”
“次にディーゼルオイルとと耐油ホースこうてきて”
行ってきますよ。
“あとな、もう一つ!、よく冷えたレギュラーガソリン”
ヤッさんはビールのことを“レグラーガソリン”泡盛を“ハイオク”と呼んでいる。
写真が嫌いなヤッさんの代わりに、波照間の写真。


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