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カジマヤ

 石垣島で地元の人と話していると、ところどころに知らない単語が出てくる。
石垣に来てはじめの頃はその都度不明な単語は聞くようにしていたのだけれど、あまり執拗に聞くと会話が前に進まない。
地元の人が生活の中で普通に使っている単語を急に標準語に変換せよ、と言われても対応できないのが当たり前だからだ。
”ウリズン”ってどいう意味?
・・・・ウリズンはウリズンさー。
おじいは会話をやめて、さてと、と立ち去ってしまう。
もしくは自分の世界に入ってしまう、そうなったらこちらがどう押そうが引こうがもう会話には戻ってきてくれない。
ウリズンは四月頃の新緑の頃をさす言葉だそうだけれど、言葉は感覚だから、その人の感覚の中にある気分を即座に別の言葉で表すのは難しい。
ウリズンがいいさー。
そーなんだー、へえーウリズンってなんか良さそうだね。
と自分の感覚の中に取り込めばよいのである。
と気楽に構えていたら、このごろカジマヤという言葉を色々な人から聞くようになった。
”ニンガツーノカジマヤーはきおつけるさー””今頃のカジマヤーはよー”
”はーっ。カジマヤに海に出たら大変さー”
どうもカジマヤは海で仕事をする者には厄介なものらしく、僕のようなにわかウミンチューを心配してくれてみんな気遣ってくれている様子。
のだけれど具体的にはよくわからないまま今日まで来ていたのだけれど、本日それがどんなものかが判明した。
ニンガツは二月。
カジマヤは風車のこと。
二月の頃には風車の様に風がくるくる回って、天候が急変するから気をつけなさいね、という注意だったのだ。
今日の石垣島は午前中は曇っていたもののその後真っ青な晴天が広がり、穏やかな感じがしていたのだけれど、午後からは晴天の中爆風が吹き始めた。
児童公園はクロスボーの7でもオバーだったらしい。
その頃僕は竹富島の沖合から、遠くのカイトを見ながら釣りをしていたのだけれどあまりの南風にアンカーが効かずポイントを探すことが出来ないでいた。
そうしているうちに右手の西表島が白く霞んできたなと思っていたら、100メートル先も見えない土砂降りの雨になり、降っては止み、降っては止みを二三度繰り返しているうちに風がピタリと止まった。
これがカジマヤか。
こりゃー今のうちに帰らないとなんか怪しいぞと思い、猛ダシュで石垣港まで帰ってきた。
今日の釣果はゼロ。
こんな日は釣りに出ないで、他のたまっている仕事を片付けるべきだった。
島の言葉が一つずつ言葉から感覚になるには、まだまだ痛い思いをしなければならないのだろうなー。
島は日に日に夏に向かっている。


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