二週間の予定で村林知安プロが石垣島にキャンプに来た、一年ぶりの来島になる。
今回のキャンプは幅が広い、風が吹こうが吹くまいがどこ吹く風だ。
風が吹けばカイトボーディング、波があれば最近注目のスタンダップパドルにシフトし、どちらもだめなら釣りをするという。
二年前のトモならわざわざ石垣島に来て”釣り”に時間を使うなど考えることさえなかったはずだ。
聞き間違いではない。
石垣島に移住して五年彼らの”マリーンライフ”に”釣り”は決して組み入れられることはなかった。
そのトモが釣りをしたいと言っている、それもわたしから”習い”たいと。
石垣のボーダー達から遠藤が釣りをすれば”漁”だけれど、トモが”釣り”すればスポーツだ、と言われるのは想定の範囲だがそんなことはどうでもいい。
目覚めたものの数だけ海はより深さを増すのである、トモもやっとワタシに追いついてきたということかぁ。
今回のトモの来島に伴い北海道からは佐藤さん湘南からは深雪さんもキャンプに合流した。
ここ数年リーダーを失ったように石垣島のカイトボード熱は下降気味だったけれど、トモの来島でビーチは久しぶりに熱気を取り戻した。
流石なのは佐藤さんでトモより数日遅れで来島しながら滞在期間中すべての日で風が吹き乗りまくっていた。
佐藤さんが石垣に来るとかならず風が強く吹き、わたしは釣りに行けないというジンクスは今回も破ることは出来なかった。
まあ風が吹かなくても佐藤さんは”釣りはごめんこうむる”と申していましたけれど、その一点だけをいわせてもらえるなら”サトウさん、まだまだ若いね!”。
幸か不幸か佐藤さん来島の前日、風もなく波も穏やかという絶好の釣り日和に、念願のトモとの釣行が実現した。
御前崎ではスタンダップパドルでトローリングし、連日鯛やヒラメを釣っていると紹介されているトモだけど、ここは石垣船も”千夏”ぼくとしては一日の長を示す好機だ。
ったのですけれど、ね。
翌日に佐藤さんが来島し、ジンクス通り釣りに行けなかった”なつや”のディスプレーを飾ったのは、大半がトモの釣った魚でした。
おかげで大変助かりましたとはスタッフの弁。
そのスタッフもトモに触発されスタンダップパドルを始めるのだそうです。
それぞれが村林友安に”燃された”あっという間の二週間だった。
この火が消えやらぬうちに彼はまた石垣に来なくてはならないプロだからね。